
Notionでは、社内でNotion導入を進めたり、ワークスペースを整えたり、活用をサポートしたりするNotionユーザーを「チャンピオン」と呼んでいます。そんなチャンピオン同士を繋ぐ場が「Notionチャンピオンズコミュニティ」です。そのオフラインイベント「Notion Japanチャンピオンズコミュニティアワード2025」を、2026年2月18日に都内で開催。本イベントは、コミュニティでチャンピオンの日頃の活動への感謝に加え、組織の垣根を超えたチャンピオン同士のつながりを深めることを目的に、実施しました。

最新情報を入手できるのもチャンピオンになる特典

イベント最初のプログラムは、最新機能の紹介です。権限付与やアナリティクス機能のアップデートが発表されました。中でも特に注目を集めたのが、Notion AIの新機能です。会場からは「これは便利だ!」という声も上がり、新機能のリリース日を待ちわびている様子がうかがえます。なお、これらの発表内容は解禁前の情報です。最新情報にいち早く触れられることは、「Notionチャンピオンズコミュニティ」に参加する特典と言えます。
コミュニティ内で活発に活動した4人を表彰

続いて行われたのは、本日のメインイベントである「チャンピオンアワード」。2025年に本コミュニティで著しい活動をしたチャンピオンを表彰するプログラムです。
本年は以下の4名が受賞しました。
NOT A HOTEL株式会社/梶原 成親さん
Sansan株式会社/杉浦 壮彦さん
STORES 株式会社/中野 達也さん
学校法人駒澤大学/戸塚 恵亮さん
トロフィー片手に笑顔の記念写真。そして受賞コメント

NOT A HOTEL株式会社/梶原 成親さん
「受賞できて大変嬉しいです。弊社ではNotionを全社で活用しており、特にNotion AIには大変お世話になっています。AIなしでは仕事ができないほどです。私たちの仕事をより良くするためにも、Notionのさらなる発展を願っています」

STORES 株式会社/中野 達也さん
「受賞できて本当に嬉しいです。2025年2月に全社導入しましたが、導入して終わりではなく、利用促進に注力してきたことが実を結んだと感じています。社内でもNotion導入の推進を感謝されていましたが、今日はNotionからも表彰という形で感謝していただき、喜びが二重になりました」

Sansan株式会社/杉浦 壮彦さん
「受賞できて大変嬉しく思います。受賞できたのは、社内での導入や活用推進に向けたさまざまな事例を社内外へ発信してきた取り組みが実を結んだ結果だと感じています。Notionには、今後もワクワクするような機能アップデートを期待しています」

学校法人駒澤大学/戸塚 恵亮さん
「2年連続での受賞となります。昨年はなんとなく受賞の予感がありましたが、今年はまったく気配がなかったので驚いています。これからも駒澤大学内でNotionの情報発信を続け、利用推進を後押ししていきたいと思います」
【本音で語るファインディ導入ストーリー】
Notion全社利用はAI組織醸成のための礎
次は、ゲストスピーカーがNotion導入の裏話を語るプログラムです。
今回は、エンジニア向けのプラットフォームやサービスを提供するファインディ株式会社 セキュリティマネジメント室 室長の高島 信さんが登壇。テーマはずばり「Notion全社導入を3ヶ月で進めた方法」です。

ファインディがNotion導入を決めた理由
ファインディがNotion導入を進めた背景には、「コミュニケーションコストの増加」「情報の分断」「業務プロセスの非効率化」という課題がありました。導入前は、ビジネス部門とプロダクト部門で使用するツールが異なり、部門間の問い合わせが増えてコミュニケーションコストがかさんでいました。また、プロダクト情報を複数のツールに格納していたため情報が散在し、過去のナレッジを探せないといった問題も起きていました。さらに、顧客との議事録や提案書の作成などの反復作業に多大な時間を費やしており、AIでの課題解決を目指していました。
そこで、情報を集約でき、AIを活用して情報の掘り起こしやドキュメントの自動作成も行えるNotionを導入することになりました。なお、ファインディは導入決定からわずか3ヶ月で全社導入を完了させました。
たった3ヶ月で導入が完了した3つの要因
スピーディーに導入できた要因は3つあります。1つ目は、徹底したサポート体制です。全社向けにNotionの使い方をまとめたWikiを作成し、問い合わせに対応するSlackチャンネルを開設しました。加えて、特定メンバー向けに小規模なワークショップを実施し、新入社員にはオンボーディングの段階からNotionを使いこなせるようにしました。さらに、個人向けには1on1でもサポートできる体制を用意しました。このようにマクロとミクロの両面で支援環境を整えたことで、誰ひとり取り残さない体制を作ることができました。
2つ目は、推進チームの存在です。このチームは別プロジェクトのために結成された既存チームでしたが、Notionの推進チームとしても活動することになりました。ゼロからチームを組成する必要がなかったことも、短期間で社内展開できた理由です。
3つ目は、Notion AIです。導入当時はAIの新機能が続々とリリースされており、AIへの関心が高いエンジニア職の社員を中心に「Notionを使ってみたい」という声が上がっていました。こうしたNotionに対する前向きな社内風土が、導入スピードをさらに加速させました。
作業時間が7時間削減に。Notion導入後のビフォーアフター
Notionを使いはじめたことで、ファインディは大幅な業務改善を実現できました。中でもNotion AIは改善の鍵となっており、冒頭に紹介した3つの課題(「コミュニケーションコストの増加」「情報の分断」「業務プロセスの非効率化」)は、AIの活用を通じて解決できるようになりました。例えば、顧客との議事録作成にかかる時間は、以前の10時間から3時間まで短縮できました。
またファインディでは
Notion利用率:96%
Notion AI利用率:89%
という高い数値を誇っています。利用率が高い理由として、高島さんは「情報の一元化を徹底したことが大きい」と明かしました。しかも、ただ集約するのではなく、データベースを用いてデータを構造化し、AIが情報を誤認しないようにしたといいます。その結果、Notion AIの精度が向上し、社員の間で「Notionには正しい情報がある」という認識が広がりました。これにより、Notionを使いたいというマインドチェンジにつなげられたのです。

高島さんが強調していたのは、「全員がNotionを使いこなせる状態を目指すこと」です。ここまで徹底しているのは、Notionを単なる情報管理ツールとしてではなく、AI化を推進できる組織づくりの土台だと捉えているからです。エンジニア以外でも、簡単かつ安全にAIを活用してアプリケーション開発ができる時代に備え、ファインディでは全社的にAIの自動化を進めています。そのために、あらゆる社員がNotionを通じてAIに慣れ親しんでもらう。これこそが、Notion導入の本当の狙いなのです。

ファインディの導入ストーリーを聞き終えた参加者からは、「推進チームの具体的なメンバー構成を教えてほしい」「Notion導入にあたり、役員をどのように説得したのか」「利用率96%を達成できたのは、意図的な仕掛けがあったのか」といった質問が、高島さんに投げかけられました。
回答には泥臭いエピソードも含まれており、表にはなかなか出てこないNotion導入の秘話をオフレコで聞けたことに、一同大満足。貴重なプログラムとなりました。
【Sansan×メルカリ対談】
AIエージェントが次世代の働き方の鍵になる
続いて登壇したのは、Sansanの杉浦 壮彦さんとメルカリの廣井 智一さんです。
ここではパネルディスカッションが行われ、テーマごとに両社の取り組みが紹介されました。

テーマ#1「Notionの活用事例」
最初のテーマは、Notionをどのように使っているかです。両社とも「仕事のための仕事」を減らすための業務改善を進めていました。まず、Sansanの活用事例が発表されました。同社の営業職メンバーはSalesforceに営業活動を記録していましたが、複数の情報ソースから情報を「抽出→整理→入力」する手間に悩まされていました。そこで、入力する内容を項目ごとにNotion AIで整理するように設計。これにより、「抽出→整理」の工程が効率化され、営業職の手間を減らせました。
一方のメルカリは、CS(カスタマーサポート)業務の効率化を進めました。Slackに届く問い合わせがNotionのデータベースに自動登録されるよう、SlackとZapierとNotionを連携。これにより、問い合わせ内容を転記する作業を無くしました。
またSansanもメルカリもNotion AIを活用し、業務時間を短縮しています。SansanはAIミーティングノートを使って会議を自動記録。さらに「この会議で決めるべきことを決められたかどうか」といった目標を定め、AIで達成率を算出し、会議の生産性を高める施策を実施しました。対してメルカリは、AIを使ってドキュメントの読解時間を短縮。読み込みに時間がかかる長文のガイドラインをAIに読み込ませ、ネクストアクションを提示する仕組みを構築しました。このディスカッションの中で聴き手を唸らせていたのは、両社ともNotion AIにドキュメントを「記録する」「読み込ませる」といった単純作業をさせるだけでなく、内容を精査させ、重要な情報を抽出するというひと手間を加えていたことです。工夫を凝らした依頼をAIにすることがポイントだと分かる活用事例となりました。
テーマ#2「Notionの利用促進のために工夫したこと」
次のテーマは、Notionの利用促進施策です。メルカリは組織ごとに推進リーダーを立て、現場を巻き込みながら利用促進を進めました。さらに、組織のトップが「Notionを使っていこう」というメッセージを発信したことで、社員の間に「利用しよう」という意識が芽生えたといいます。
一方のSansanは推進チームを設けず、代わりに入社時にNotionの使い方を学ぶオンボーディングを実施しました。入社時点からNotionに触れる機会をつくったことで、抵抗感なく使えるようになり、利用率の向上につながりました。
テーマ#3「今後の展望」
Sansanの杉浦さんもメルカリ廣井さんも、Notion AIを業務にどう取り入れるかが今後の鍵であり、AIエージェントを積極的に活用したいと明かしました。
そのうえでSansanは、AIエージェントに業務をきちんと任せるために、エージェントが参照する情報をNotionに蓄積し、さらに本当に効率化すべき作業は何かといった観点でエージェントのチューニングも行う計画があると教えてくれました。
メルカリは、AI-Nativeを推進していくと述べました。AIを作業の代替ツールとしてではなく最大限に活用し、AIがあることが当たり前の組織をつくっていく。そのために、経験豊富なベテラン社員に加え、新しいものを積極的に取り入れる新卒社員やインターンシップ生など、多様なタレントが集まる組織にしていきたいと語りました。

2社の取り組みを比較しながら議論を深めた本ディスカッション。最後に登壇した2人が発したメッセージは「ぜひ皆さんのユースケースをシェアしてほしい」でした。Notionはこれからも新機能をリリースし、Notion AIも進化し続けます。それに伴い、活用事例のベストプラクティスも更新されていきます。だからこそ、コミュニティの中で学びを持ち寄り、シェアし合うことの大切さを改めて確認できました。
交流会を通じて広がるNotion活用の可能性


最後は懇親会です。チャンピオン同士で、Notionの導入をどのように進めたのか、利用率をどう高めたのかといった、実際の導入現場で直面する課題について率直に相談しています。
参加者に感想を聞くと、
「ファインディさんが、どのようなプロセスを経て導入を進めたのか、具体例を聞けて良かったです。今日の話を参考に、私自身もNotionの社内導入を進めたいと思います」
「AIエージェントの使い方を学べて良かったです。実はいまNotionの運営課題を抱えていまして…。今日は解決の糸口を得られたことが収穫でした」
と語っており、Notion導入のヒントを得られた様子がうかがえます。
「Notionチャンピオンズコミュニティ」は、Notionのベストプラクティスや導入の苦労話を共有できる場所です。Notionの社内導入がうまく進まない…。そんな悩みを抱える方は本コミュニティに参加してみませんか。参加希望の方は以下からお申し込みください。

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※この記事の掲載内容は、2026年2月時点の情報です。
